枯れたかな?と思ったら

大事にしていた盆栽の元気がなくなってきた。葉の色が黄色や茶色がかってきたり、葉が落ちだした。こんな状態になってきたら、とても心配ですよね。「枯れてしまったのでしょうか?」というご質問もよくあります。そんな時は、このページでご自分の盆栽が枯れてしまっているのかご確認くださいね。

まだ、元気になる可能性がある場合も多々あります。そんな時の対処法もご紹介します。

今、盆栽はどんな状態ですか

あなたの盆栽はどんな状態ですか?樹の状態の写真をご覧ください。※写真をクリックすると拡大写真になります

<葉の色に関する症状>

長寿梅の葉が黄色い

葉が黄色い

黄色い葉が混じってきた状態

桜の葉が黄色くなった

桜 葉が黄色くなった

葉が広範囲で黄色くなってきた

桜の葉が茶色くなった

桜 葉先が茶色くなった

葉の先から茶色くなってきた

かえでの葉が茶色くなった

楓 葉先が茶色くなった

葉の先から茶色くなってきた

五葉松 葉の一部が茶色い

葉の一部が茶色い

茶色い葉が混じってきた

真柏の葉色が悪くなってきた

葉色が悪くなってきた

葉の色が薄かったり茶色っぽくなってきた

五葉松 葉先の色が薄くなってきた

葉先の色が薄くなった

葉先の色が薄かったり茶色かったりしてきた

五葉松 葉全体が茶色くなった

葉全体が茶色くなった

葉の全体が茶色くなった

笹の葉が枯れている

笹 枯れた葉が混じっている

枯れた葉が混じっている

<その他の症状>

長寿梅の葉がなくなった

葉が落ちた

葉が全部落ちた状態状態

葉がしおれている

葉がしおれている

葉に元気がなくしおれている

春がきても芽がでてこない

芽がでてこない

春になっても芽がでてこない

一部の枝の芽がでてこない

一部、芽がでてこない

一部の枝の芽がでてこない

あなたの盆栽と似たような症状のものはあったでしょうか?どれも疑わしい状況ではありますが、季節によっては古葉が黄色や茶色になって入れかわる時期ということもあります。では、枯れているかどうかを確認していきましょう。

枯れたかどうかの確認方法

枯れたかどうかを見分けるには、いくつか観察するポイントがございます。下記の方法で確認してみましょう。

①葉の色とその葉の様子

葉の色は通常の緑と比べて変わってきているでしょうか?葉の色が黄色くなってきた。もしくは茶色になってきているということであれば、枯れ始めの危険性があります。ですが、古葉が入れ替わるため黄色や茶色になっている場合もあります。また、色が薄くなってきているという場合、日照不足の可能性や水のやりすぎや不足の場合もあります。

<五葉松の古葉> 手やピンセットで引き抜いてください

五葉松の古葉

五葉松の古葉

<長寿梅について>長寿梅は高温や水が不足した時に早めに葉を落とす性質があります。葉が黄色くなって葉が落ちても早めに対処できれば枯れずに新しい葉をだします。

長寿梅 黄色くなった葉

長寿梅葉を落とした様子

②芽や葉の弾力性

葉や、芽が出てきている場合は芽を触ってみてください。元気なものにはハリ、弾力がありますが、枯れてきているものはカサカサした感じで元気がないです。

<葉の様子>元気なものはハリがあってみずみずしい。枯れてきている葉はカサカサしていて色が悪く、触るとポロポロと崩れるものもある。

元気な長寿梅

枯れてきた楓の葉

③幹の状態

幹を軽く押してみてください。柔らかくてふにゃっとした感触なら枯れている可能性が高いです。枯れていない幹ならしっかりと固く、ハリのある感じがします。

※枯れて水分が全くなくなってしまっている場合は、固くても枯れています。

④枝を切って確認する

目視で分からない場合や、先端の方が枯れていると感じた場合は、先端の枝を少し切ってみてください。内側が緑~白っぽくみずみずしい場合は枯れてないです。枯れている場合は、中が茶色や黒に変色し、細いものだと手で曲げると簡単に折れます。

枯れてない枝

枯れていない枝は中がみずみずしく白っぽいです

枯れてる枝

枯れている枝はカサカサで中が茶色いです

⑤根を確認する

鉢から盆栽を少し引き抜くか土をそっと掘ってみて根の具合を確認します。枯れている時の根は、根が腐ってきて黒く変色していたり臭いがしたりします。調子が整っている根は白くしっかりしています。

いかがだったでしょうか?完全に枯れているという場合もあれば、一部は枯れているけれど、まだ全部枯れている訳ではない。という場合もあったかと思います。まだ復活する可能性のある盆栽はどうしたらよいのかを、ご説明します。

枯れそうな盆栽を元気にする方法

盆栽の症状によって違いはあると思いますが、基本の方法をご紹介します。

①水やりの改善

①水やりの改善

枯れる原因のほとんどが水不足です。季節によって回数も変わります。

<春・秋の場合>1日1回から2回 量は500mlから1Lくらいを2~3回にわけて与える

<夏の場合>1日2回(暑い時や日差しが強い時、乾燥が激しい時は様子をみて回数を増やす)量は500mlから1Lくらいを2~3回にわけて与える

<冬の場合>2~3日に1回 量は500mlから1Lくらいを2~3回にわけて与える

水をやりすぎると根腐れするからと必要な量より少ない水ですませている方が多いです。盆栽は観葉植物を違って水はけのよい土を使っていますので、水をやりすぎたからといって枯れることはありません。

もっと詳しく知りたい方はこちら
水やりの仕方

②肥料について

植物が寄っている場合は、肥料を与えすぎると負担になり逆効果になってしまう場合がございます。まずは水やりと置き場所を改善し、活力剤のようなものを与えて様子をみてください。元気を取り戻してきてから肥料を与えていきましょう。

③置き場所の見直し

③置き場所の見直し

枯らさないためには、その植物にあった管理しやすい置き場所に置くということが大事です。屋外の日当りと風通しのよい場所が望ましいです。半日蔭を好むものは半日蔭や半日蔭がなければ遮光ネットなどを使用するなどして、環境を整えてあげましょう。

冬は寒さや乾燥対策として風の当たらないところに移動させてあげるのもよいでしょう。

もっと詳しく知りたい方はこちら
置き場所について

④植え替えをした方がよい場合

④植え替えをした方がよい場合

根詰まりで枯れてきている場合は植え替えが必要です。根詰まりで水や栄養をとることが出来ず枯れてきているので早急に植え替えが必要です。植え替えには必ず新しい土を使って水の流れをよくしてあげましょう。本来の植え替えの適期は春と秋なので、根の様子をみながら枯れる前に植え替えるのが望ましいです。

もっと詳しく知りたい方はこちら
よく分かる!植え替え

その他 定期的な剪定

葉や枝が密集していると病気になったり、虫がつきやすくなります。定期的に選定して古い葉は取り除き、風を通してあげましょう。

枯れた樹を元気にするためのお薦め道具

枯れた樹を回復させる方法をご説明してきましたが、その中で出てきた必要な道具などをご紹介しています。

古い枝を落とす時に必要な道具

古い枝を切る時には、切れ味のよい剪定鋏がおすすめです。切り口がきれいだと植物への負担が少なくなります。枝の太いものには切った後のケアもしてあげましょう。

盆栽鋏(はさみ)

使いやすさとより高い裁断性能を求めて刃物メーカーと作り上げた当店オリジナルブランドの盆栽鋏です。

はじめての盆栽道具 シンプル4点セット

あると便利な基本の道具がセットになっています。国産盆栽鋏、ピンセット、殺菌殺虫剤、作業用受け皿の4点セットです。

キヨナール 剪定後の傷なおしに

剪定時の枝の枯れこみをふせぐ、樹の傷薬 癒合剤キヨナール。盆栽の剪定後にと開発された商品です。

カットパスター

盆栽・庭木専用の切口被覆塗布剤です。剪定をした際に切り口に塗ってください。

その他の盆栽道具を見る

元気をつけるための肥料

弱っている度合いに合わせて肥料をあげましょう。とても弱っている場合は液肥などを薄めてあげて、回復してきたら固形の肥料などを与えてください。

ミニ盆栽用 盆栽の肥料 200g

発酵ガスが出ないので悪臭がなく室内でも使用できます。天然動物質有機肥料。農薬は使用していません。

即効性液体肥料 花工場

速効性がある液体肥料なので花や草もの盆栽に最適です。そのまま使えるのでお手軽です。

ハイポネックス原液 450ml 希釈タイプ

植物の健全な生育に必要な15種類の栄養素をバランス良く配合しています。即効性のあるタイプです。

全ての盆栽の肥料商品を見る

植え替え人気ランキング

植え替えをする場合に必要な道具の中でも、よく購入される人気の3商品です。

1位

ミニ盆栽の土【小粒3mm-S】

花ものや雑木から松柏類まで、幅広く使えるオリジナル配合の盆栽の土。内容量は4号鉢で3回ほど植え替えができます。手頃なサイズで使いやすいです。

2位

盆栽用苔(コケ) 1パック

盆栽の化粧として人気の山苔。乾燥タイプですので少量づつ使えます。苔は痛んで色が悪くなるので定期的に張り替えてリフレッシュしましょう。

3位

植え替えキット 針金と鉢底網

便利な使いきり植え替えキットです。4号鉢で約2回分の針金と網が入っています。ちょっと使うのにちょうどいい量です。

スタッフ野口

盆栽が枯れてしまうのは悲しいですよね。毎日、よく見てあげて変化に気づいてあげるのが一番なのですが、うっかり枯れそうになった時でも処置が早ければ元気になることはよくあります。このページを参考に盆栽が元気になることを願ってます。