室内に飾る

盆栽の知識 高村

室内に飾る

室内に飾る

盆栽は室内でも育てることが可能です。しかし本来植物は太陽の下で育つものなので、室内に飾る際には何点か注意しなければならない点があります。

まずは日光の確保についてです。どれだけ日当りの良い部屋でも、窓ガラスを通している以上室内は半日陰の状態だと考えましょう。

盆栽

盆栽には特に太陽の光がひつようなので、出来るだけ窓の近くに置かなければすぐに枯れてしまいます。

また室内に向いている樹とそうでない樹があることも把握しておかなければなりません。代表的なものだとカエデや桜、藤は室内でも育てることができるでしょう。

日光の他に、湿度への気配りも忘れてはいけません。植物は温度の変化に敏感で、乾燥するとすぐに枯れてしまします。

エアコンの風が直接当たるような場所に盆栽を置くことは絶対に避けましょう。苔玉や盆栽はもともと土の少なさ故水分を十分に蓄えることができないので、土の湿り具合をチェックを日課にしてもいいかもしれません。

それでも1年中室内に置いておくのは盆栽のために良くないので、夏は3日程度、冬は1週間程度はベランダなどで太陽の光を浴びせるようにしましょう。1日最低6時間は確保したいところです。

あとは出来るだけ窓際に置き、外と近い状態を保てるようにしましょう。

盆栽を室内に飾るときは、鉢や飾りにもこだわるといいかもしれません。盆栽を飾るための道具としては、鉢や添配、水石、台・卓、地板などを挙げることができるでしょう。

盆栽

鉢の種類は本当に様々で、色や形、重さ、素材、作られた場所によって異なる魅力を持っています。

大切なのは樹との相性ですが、植替えのタイミングごとに新しい鉢を選びなおすのも盆栽を仕立てる楽しみのうちの1つでしょう。

小品盆栽の中でも特に小さな直径数センチほどの盆栽を「豆盆栽」と呼びます。一見小さいので初心者でも簡単に室内で育てられそうですが、実は土の量が少なく乾きやすいので仕立てるのはかなり難しいです。比較的上級者向けなので、室内で育てたいからといって豆盆栽を選んでしまわないように気をつけましょう。

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この記事を書いた人

高村雅子

高村雅子
盆栽妙の店長 盆栽家。三重県鈴鹿の田舎生まれ。大学進学を機に大阪に出て卒業後は秘書として企業で働く。結婚して退職、子育てに奮闘。子供も大きくなり、自分の時間が持てるようになったので、かねてより大好きだった植物をもっと勉強するべく、盆栽の世界へ踏み入ることに。同郷の盆栽職人 太田重幸に師事し、盆栽の奥深さを修行した後、自宅で教室を開業。2007年にインターネット盆栽販売店 盆栽妙をオープンし、盆栽メルマガ登録数日本一に。盆栽はじめるサポートに日々奮闘中。
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