盆栽鋏っていろいろ種類があって目的や用途が違ってたりして、職人はだいたい15種類以上のハサミや道具を使い分けて使用するんです。
初めて見た時それってそんなに必要なのって思ったりしたのですが、実際やってみるとやっぱり必要だったりします。
ちょっとゴルフクラブに似てる感じです。
セットの中にいろいろ入ってますよね。アイアンとドライバーでもそれぞれ番手があったりして。
盆栽も一緒なんですが、腕が上がると必要な道具が増えて行くのと、この作業をより楽にこなしたいのでこの道具が必要みたいな場合も。
あー 深いラフに沈んでるけどまだグリーンまで距離があるからアイアンじゃ厳しいんでユーティリティー欲しいーって感じですかね。
レギュラーのハサミじゃ枝元の方が切りにくいので足長があると便利みたいな。
あと、なんかどんどんいい道具が欲しくなるのも一緒っす。。
でもそれでうまくなるわけではないところも。
高級ブランドだと昌国とか憧れだったりするんですが、そろえると軽く100万超えたりします。
そして本題ですが、
ハサミを選ぶ基準としては、大事なことは2つです。
1つは切れ味。
よく切れることは作業しやすいことでもありますが、樹にとっても重要なことがります。
切った痕のことです。切れ味が悪いと断面が潰れたようになり傷の治りが遅くなります。そうなると雑菌も入り込みやすく結果枝が枯れてしまったりします。
切れ味の良いハサミで切った断面は早く傷が治癒しますので、樹にとってもとても大切なことだったりします。
2つめは持った時のフィット感です。
メーカーによって大きさや重さが違いますので、手に大きすぎないものを選ぶのが良いです。盆栽鋏は園芸用の剪定ハサミと違ってバネとかついていないので開いたり閉じたりけっこうしんどいですので、手にしっくり来るというのはとても重要ポイントです。
とくに女性や手の小さい方はレギュラーの盆栽鋏は大きめの傾向がありますので注意してください。
あと、盆栽の手入れはずっとハサミを使っているわけではないです。ハサミで切って手で作業してとか繰り返したりしますので、いちいちハサミを置かなくていいように、少し小さめを選ぶとハサミを手に持ちながら手作業できますので作業効率が上がります。
はじめはそんなに道具もいらないと思うので、まずは1本選んでお手入れはじめると良いと思います。
で、場合に応じていろいろ必要になってから揃えていきましょう。自分も種類はまだそんなに多く持ってないです。
マスターズのチャンピオンB・ワトソンがユーティリティー1本で81でラウンドしたり、ドライバー1本で強敵をなぎ倒す猿がいたり、極めれば1本で十分?
ちなみに持ち方はこんな感じですー