奈良県の県木県花はナラノヤエザクラとスギ
奈良の花 <ナラノヤエザクラ>
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ナラノヤエザクラ(奈良八重桜、バラ科)は奈良県の名花として県花に指定されています。
開花時期は毎年4月下旬-5月上旬で、たった3日程しか花を咲かせません。花の大きさは2-4cmで、花びらの数は20-35枚。蕾が花開き、淡い紅色の花びらが徐々に紅色に変化していく様はとても美しく、そのひそやかな姿をカメラに収めようと多くの人がシャッターを切ります。
一節ではオカヤマザクラの変種と言われており、百人一首第61番では伊勢大輔が「いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな」と詠んでいることでも有名です。
ナラノヤエザクラはヤエザクラに比べ、種子がよくつきます。非常にめずらしい品種とされており、大正12年の3月には「知足院奈良八重桜」が国の天然記念物に指定されました。
奈良の県花に選ばれたのは昭和43年3月で、今では奈良市の花にもなっています。現在ナラノヤエザクラは奈良県内の多数の公園や施設に植えられており、人々にとっても非常に馴染み深い存在となっています。
奈良の木 <スギ>
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スギ(杉・椙、ヒノキ科スギ亜科)は奈良県の県木とされており、特に吉野スギの名は古くから全国に知られています。
スギは日本固有種の常緑針葉樹として古くから人々に親しまれており、その植生は本州北部から屋久島まで広域であるといえるでしょう。
木目は縦に通直、軽軟で加工が用意であることから木材としても使用されています。その用途は主に建築用材ですが、木目に沿って割れやすい性質から時に樽桶材や割箸にも使われているそうです。
奈良県は総面積の78%が森林であり、北海道につぐ有数の林業県です。その林業蓄積量の大半をスギが占めています。
大和の南部、大峰、大台ヶ原一帯の吉野郡山の大杉谷など、多くの地に見られる天然のスギ林は宝の山といってもいいかもしれません。高さは50mに達することもあり、切り出されたスギは熊野川を流れて運ばれていきます。
スギは奈良県の重要産業である林業を今も根強く支えており、スギ以上にふさわしい県木はないといっても過言ではないでしょう。
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