地域と未来をつなぐ中学生の挑戦──盆栽カタログギフトで地域活性化を目指す

 

 

2025年6月、当社「盆栽妙」に心温まる訪問がありました。香川県の大手前高松中学校に通う中学3年生の生徒2名が、授業の一環として取り組む地域活性化プロジェクト「中学生が作るカタログギフト」の企画説明にお越しくださいました。

このプロジェクトは、地元の魅力を再発見し、地域産品や伝統文化に光を当てることを目的としています。中学生たちは、地域で長年親しまれてきた商品や技術を丁寧に取材・選定し、紙媒体のカタログギフトとしてまとめるというユニークな取り組みを進めています。その背景や狙い、そして制作への熱意を、彼ら自身の言葉で真摯に語ってくれたことに、私たち社員一同、深く心を打たれました。

当社「盆栽妙」は、香川県高松市で盆栽文化の継承と発信に取り組んでまいりました。盆栽は単なる植物ではなく、育てる楽しみとともに、四季を感じ、心を整える時間を提供してくれる日本文化の結晶です。そうした私たちの活動が、地域の価値を伝えたいという若者たちの目に留まったことを大変光栄に感じています。

今回、当社がご依頼を受けたのは、カタログへの商品掲載に関する協力です。現在掲載内容は調整中ですが、候補には香川県の特産である松の盆栽や、初心者でも楽しめる長寿梅など、地域性と文化性の両立を目指した商品が挙がっています。いずれも、見た目の美しさだけでなく、日本の自然観や精神性を感じさせる逸品であり、日々の暮らしに癒やしと彩りを添えてくれる存在です。

カタログは2025年8月31日より配布開始予定で、1年間にわたり活用されます。紙媒体で展開されることで、高齢者の方を含む幅広い層に親しみやすく届く仕組みとなっており、地域内の協力店舗に設置されるとのことです。さらに、制作資金はスポンサー企業の協力に加え、生徒たち自身が計画するクラウドファンディングによって調達予定。中学生自らが事業計画を立て、地域の大人と連携してプロジェクトを実行に移している姿に、私たちも大きな可能性を感じました。

地域を担う次世代が、郷土の価値に目を向け、主体的に発信しようとするこの取り組みは、地域全体にとっても希望の象徴です。当社としても、「地域の未来を育てる子どもたちを応援したい」という想いを強く持ち、今回の協力に心から喜びを感じております。

これからも私たち盆栽妙は、地域社会とのつながりを大切にしながら、日本の伝統文化を次世代につなぐ企業として、地元とともに歩んでまいります。未来を見据える若者たちの挑戦を通じて、地域に新しい風が吹き込まれ、豊かな文化と人の輪が育まれることを、心より願っております。

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