月別の管理の仕方 12月

見頃
楓、けやき、えのき等の雑木類
初雪も各地で見られ寒さが本格的になってくる12月。来年に元気な姿が見られるようにこの時期にしっかりと冬越の準備をしましょう。冬場でも水やりは必要です。乾燥したらたっぷりと与えて下さい。夏場ほど管理は難しくないですが、落葉樹は冬場は木の状態を判断しにくいので注意がひつようです。

置き場所

12月は樹が休眠期に入ります。冬は室内での鑑賞を楽しめる季節です。この時期に展示会が多く開かれる理由の一つでもあります。
落葉して完全に休眠すると日光が一切当たらなくても大丈夫です。暖房のあたらない玄関に置いておくのも良いでしょう。

でも、室内の管理は樹にとって過保護の状態ですので温度や乾燥の問題等少し難しいところもありますので、慣れていない方は自然の状態で育てられる屋外管理の方がおすすめです。雪の多い地方の方は軒下、ベランダ等に置くといいですね。
決して暖房の風の当たる場所には置かないようにしてください。次の日には乾燥し過ぎて枯れてしまった、となってしまわないようご注意ください。
室内外に出したり入れたりを頻繁にすると急な温度変化で木には負担になりますので注意が必要です。

水やり

樹は休眠期ですが、水は必要です。室内だと特に乾きやすいので、土の乾きをよく見て水を与えます。外管理ですと2~3日に1回の水やりが一般的です。全体的に水をかけるようにします。できるだけ午前中に水を与えます。夕方以降に与えると夜になって冷え込み凍ってしまい根を傷めることがあります。

肥料

樹が眠っている状態ですので食欲はありません。あげないでくださいね。

消毒

冬に入ると石灰硫黄合剤というもので、休眠中の害虫を駆除します。消毒効果もありますので、うどんこ病などの予防にもなります。同じ効果のあるサンヨール液というものが園芸店で簡単に手に入りますのでオススメです。

樹種別の作業

【松柏類】松などの常緑樹も、寒さで葉が焼けたり、葉色が薄くなったりします。木の生命には影響ありません。温かいところに置いてやると葉の色が戻りま。自然の厳しい環境で育ててあげることで、木が強くなるので、葉色を気にしない人は外管理がおすすめです。

【五葉松】赤茶けた古葉は軽くゆするだけで落ちるのできれいに掃除しましょう。下方向に伸びたまとまりのない葉や寝癖のように飛び出た葉を取り除いてやるだけで、見栄えが良くなります。この時期から針金掛けの適期です。

【真柏・杜松】木が休眠期になるこの時期はジンシャリづくりのタイミングです。

【長寿梅】花が終わったら次の樹づくり、枝づくりのために剪定します。枝は枝元から3芽を残してカットします。

【桜】この時期にしっかり寒さに当ててあげることで、花芽が育ちます。春先に花が咲かないなどの問題が起こるのは冬の時期にしっかりと、寒い環境で管理しなかったことも一因になります。

【キンズ】寒さに弱いので室内管理します。乾燥には十分注意して下さい。

12月の育て方に関するよくある質問

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