その正体とは?!

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ジメジメした日が多い夏だったので鉢の上にも進出してきた!

鉢の上、苔の周りや樹の周りに黒いブヨブヨした
黒いゼリーのようなものがついているのを見てませんか?

どこかで一度は目にしたことがあると思います。
雨上がりの地面にこんなものが有るのを見たことないですか?
まるでワカメみたいなものが地面にあるのですが・・・・。
こんなのです。

イシクラゲ

あまり見た目がよろしくないので、悪いものかと心配
されることでしょう。

はたしてその正体は?

あるイシクラゲのお話から抜粋しました。

念珠藻と呼ばれて、藍藻というグル-プの一員です。
しかし、藻と名前はついてはいますが、
藍藻もそして念珠藻も藻ではありません。

なかなか謎深い生き物で、それは細菌です。

粒々の一つづつが生き物で、それが念珠のように連なって、
それがいっぱい集まって、集団生活をしている状態が、イシクラゲの正体です。

そして、その粒は藍藻細菌。動物でもなく、植物でもなく細菌です。
というわけですが、病気の素になるような危険なものではありません。

今から30億年以上前。
その頃の地球は、二酸化炭素が今の100倍は濃く、灼熱地獄。
紫外線ほかが降り注ぎものすごく危険で、地表に生き物の姿無し。

海の中で、二酸化炭素を材料にエネルギ-獲得して
生きる藍藻細菌が誕生。

そして、藍藻がどんどん増えて、材料の二酸化炭素はどんどん減少
していきました。

地球の温度は地獄から、やがて普通温度に。
その一方、藍藻が廃棄物として作るのが酸素。

その、酸素がどんどん増え、オゾン層がつくられて紫外線カットで地表は安全に。
それから酸素を利用してやろうか!という生物が現れて・・・・

時は流れ流れて、酸素を吸って生きる、今の私達があるわけです。

過酷な環境でも平気なイシクラゲは世界中に生息していて、
南極にも居る?ある?そうです。

というわけで、
うっかり踏んで滑っても、決して怒ってはいけないんです。

今日の我々があるのも全て藍藻様、イシクラゲ様ののおかげ。
命の恩人。と、いう有り難い生き物がイシクラゲです。
沖縄では食べているとのこと。

乾燥状態では地面にへばりついた黒いかさぶたのように見え、
手で揉めば小片-粉末状に壊れます。

ですが、なかなか食べられる気分にはなりませんが
もし、食べてみたい方、こちらの商品からどうぞ。

イシクラゲクッキー
科学技術館で売っているそうです。
イシクラゲそのものはわかめやアオサのようなお味だとか。

すごい生命体なのでもっと調べると
面白いことがわかるかもしれませんね。

このイシクラゲでお困りの方、取り除く方法は
乾燥している時に剥がす!だそうです。

では、また。

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この記事を書いた人

高村雅子

高村雅子
盆栽妙の店長 盆栽家。三重県鈴鹿の田舎生まれ。大学進学を機に大阪に出て卒業後は秘書として企業で働く。結婚して退職、子育てに奮闘。子供も大きくなり、自分の時間が持てるようになったので、かねてより大好きだった植物をもっと勉強するべく、盆栽の世界へ踏み入ることに。同郷の盆栽職人 太田重幸に師事し、盆栽の奥深さを修行した後、自宅で教室を開業。2007年にインターネット盆栽販売店 盆栽妙をオープンし、盆栽メルマガ登録数日本一に。盆栽はじめるサポートに日々奮闘中。
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